YAMAHA PC2002 PDA基板の修理をしてみました。
もともとは使えていたのですが、久しぶりに通電してみると、片方のチャンネルがプロテクタ外れず。
両チャンネル、アイドリングやDCを測定すると、
片方はDCが高く、片方はアイドリングがフラフラするのです。
早速片方のプロテクタ解除されない基板を取り出し、目視。
フィルムコンデンサに塗布されているボンドが硬化し、周辺の抵抗、ダイオードのリードが腐食していました。
早速、ダイオードISS82と、抵抗Fランク、ケミコン、フィルムコンデンサーを調達し、両チャンネルの同じ個所の部品の交換を行いました。
併せてボンドはIPAで柔らかくして完全に除去しておきました。
パワトラは全て健全状態でしたので一安心、雲母板から放熱シートに交換しておきました。
リレーは端子が真っ黒になっていたので、消しゴムで接点を磨いてみましたがなかなか頑固な汚れで、最終的には綿棒にアクリサンデーを少量つけて接点を磨いておきました。
基板4枚は全て半田盛直しを実施し、これにて、アイドリングのふらつきはなくなりました。
上記の作業にて、音切れやプロテクタが外れないといった症状は一切出なくなりました。
アイドリングも11mVに調整し、半日ほどCDを再生してみましたが、大して熱くならず問題なく使えそうです。
PC2002はメーターが無いのでシンプルで安く購入出来ていい物だと思います。
上記の通り、接着剤による腐食があるので、中古を入手された場合は必ず確認しておきましょう。