YAMAHAのA-2000、簡易メンテナンス済み というお品書きの物を手に入れて使ってきたのですが、突然右チャンネルよりノイズが発生するようになった。
以前、別のアンプでトランジスタの不良により片方のチャンネルのトランジスタが連鎖故障した苦い経験があるため、早速開腹して内部を確認してみました。
天板は、サイドにあるネジ3本ずつ6本と、背面の2本を外すと外れます。(サイド後上部のネジは外さなくて良い)
底板も外します。(インシュレーターも外す)
結束バンドをカットし、コネクタ類を全て抜きます。右チャンネルはフォノイコライザーが隣にありますが、フォノイコライザー基板は外さなくても、パワーアンプが取り外せます。
ヒートシンクに4本のネジでフレームに固定されていますが、このネジが非常に硬いのであらかじめ潤滑剤などのオイルを塗布しておくと取り外しやすくなります。
ヒートシンクごとパワーアンプを取り出し、各トランジスタの留めネジと、基板の留めネジ3本を外すことにより、基板がフリーになります。絶縁マイカが使われているので丁寧に扱います。
基板上にある電解コンデンサー33000μFと470μFを取り外します。半田を除去し、電解コンデンサー周りに塗布されているボンドも除去することで外せます。固くなっているボンドは、IPAを綿棒で塗布しながらピンセットでつまみ取ります。このボンドが、部品の間にも詰まっている場合があるので、爪楊枝や竹串等を駆使しながら丁寧にボンドの除去を行います。
電解コンデンサー4本が外せたので、容量を測定してみました。
470μFは、380μFと400μFに容量が減っておりました。33000μFのものは案外ダメージを受けておらず33000μFの容量が確認出来ました。この電解コンデンサーは再利用しました。同時に470μF2本はファインゴールド470μF 100Vの物を発注しておいたので、到着後左チャンネルも含め交換しておこうと思う。
次に、基板の半田面を確認すると、ヒートシンクに付いているトランジスタ4個の足がグラグラになっていましたので、半田を盛り直しておきました。何か所かクラック予備軍が見つかりましたので、全数ではありませんが、半田の盛り直しを実施。
送料別 グット・共晶はんだ-100g・SE-06308 【10P24Oct15】 価格:891円 |
シリコングリスも除去し、新たに塗布しなおして元通り組み立て、音出ししてみました。
見事、ノイズは消えておりました。
左チャンネルも同様の処置をすべきなので、発注した電解コンデンサーが到着したら、再度作業をしようと思う。
従来のアンプと違って、コネクタの取り外しのみでパワーアンプが取り出せるので作業性は良いですね。シリコングリスの塗布が面倒なので、シリコンシートを使おうかとも思いますが、いずれにしてもベトベトになりながらの作業なので躊躇するのです。
さて、注文しておいた電解コンデンサーが到着したので、早速交換し、シリコン再塗布し、ひとまず完了となりました。
元通り組み込み、音出し確認も無事に出来ました。