家電マニアの備忘録hatenablog

自称家電マニアである私の備忘録です。

DENON PMA-850II 半固定抵抗交換と調整

 先日、師匠のお陰で復活を遂げたPMA-850IIですが、一部気になる点があったので再び開腹してみました。

 調整の際に調整する半固定抵抗なのですが、LchのClassA側の半固定抵抗が不具合を起こしていてうまく調整が出来なかった為、とりあえず手持ちの物を装着して使ってきましたが、今回全てを交換することにしました。

  

f:id:tak6780:20200323102957j:plain

TOCOSのネット通販にて購入

  TOCOSのネット通販で購入。

 

f:id:tak6780:20200323104652j:plain

交換前

 交換前のようす。LchのClassAのアイドリング電流の調整用の半固定抵抗は以前接触不良を起こしており、調整が出来なかった為に手持ちの500Ωの物と交換していました。調整面が下向きに付くものだったので、今回上面調整が出来るように全てを一掃しておきます。

 

f:id:tak6780:20200323104844j:plain

交換後のようす

 もともと付いていた物よりもリード間隔が狭いので基板に密着しての取付は出来ませんでしたが、それなりに収まった感じです。

 

 交換後、調整を行うのですが、とてもスムーズに調整が出来ました。以前の物だと少し動かしても大きく値が変化し、行ったり来たりを繰り返しながら時間をかけて調整したのですが、今回はバッチリ調整が出来ました。

 

 ClassBは8mV

 ClassAは250mV

 

と、低めに調整しておきました。

 

 それとは別に、パワーアンプのドライブ基板のトランジスタも一部値が低いものがあったため、両chの該当トランジスタを交換しておきました。

f:id:tak6780:20200323105249j:plain

ドライブ基板のTrの交換

 TR21.25 TR22.26 2SA905 2SC1915を2SA1145Y 2SC2705Yに交換しておきました。両ch測定して選別した物と交換しておいたので精神衛生上良くなりました。

 

 と、簡単に書いていますが、実際は平滑コンデンサーの放電作業(半田ゴテを繋いで全て放電させる)を行い、ドライブ基板に繋がる電源線を半田で取り外し、背面パネルのネジ数本を緩めておいてからヒートシンクともに取り外す。

 部品交換後ヒートシンクを固定しておいてから裏面の電源線を半田付けするというまーまーな手間はかかっています。

 PMA-500Zのドライブ基板は全てがコネクタだったので簡単に取り外す事が出来、今思えば初めて触ったプリメインアンプとしては本当に初心者向き?なモデルだったんだなと思いました。

 それに比べ850IIは・・・でも苦労の甲斐があって音も良くモノとしては大変満足しています。

 

 あと一点気になる点は、電源平滑コンデンサーを4本ともに交換してやろうかどうしようか・・・放電作業をしているとき、何故か蓄電されていないものがあるんですよね。

 音は鳴るので気にしなくていいのかな??取り外して容量を測定すればいいのはわかるんですが、そこにたどり着く為の道のりがすごく長い訳で・・・(汗