DENONのDP-50Fを所有しており、幾度となく故障が発生し都度修理してきたので備忘録としてまとめておくことにした。
1.高速回転
電源を入れて直ぐに高速回転する場合は、
ドライブ用トランジスタの周辺に腐食があり、パターンが断線している場合があるので、パターンの確認を先に行う。
それでも改善しない場合はドライブトランジスタの交換、フォトカプラPC614の交換(二個)を行う。
また、アームサーボ基板のPC613(一個)の不良時にも、電源投入時に回転するといった場合がある。
頻度は低いが、SC3120Aの故障により高速正転の症状あり。ストップは電子ブレーキがかかるのに、再生速度が高速になって調整出来ない場合はSC3120Aを交換する。(これに気づかずに長期間を要した)
2.回転が止まらない
アームをアームレストに戻すと、リードスイッチが動作してモーターの回転を止める動作をします。逆向きの電圧をかけることで、ブレーキになっています。
その際、逆回転側のドライブトランジスタの不良も考えられるので、トランジスタの交換を行います。
また、リードスイッチ自体も動作不良を起こしやすいので、交換が望ましい。
また1.と同様にモーターサーボ基板のパターン腐食が原因の場合もあるのでパターンの修正を行う。
3.アーム動作の調整
アームサーボ基板にある半固定抵抗で動作の調整を行う。
開始位置、終了位置、アームスピードを個々に調整していきます。偏光板の汚れ等で動作が鈍くなっている場合があるので、偏光板の清掃も必ず行う。
4.アームサーボ基板関連
電源投入時に、盤サイズのランプが点灯しない、スタート釦を押してもアームが動作しない。
アームサーボ基板のC458やD567、D468の劣化によりアームの動きがカクカクとしたり、盤サイズのランプが点灯しない、アームが動かないといった症状もある。
やみくもにすべてのトランジスタを交換する必要も無いが、回路図が無いためどうしても沢山のトランジスタを交換してしまいますね。。
5.ストロボ
フリッカが激しい場合はモーターサーボ基板の250V4.7uFのケミコンを交換する。
ネオンランプ(ネオン管)の劣化もある。