先日からプツプツとランダムノイズが気になるなぁ、、、と思いつつ使っていたところ、突然保護リレーが激しくバタバタしだしたかと思うとパーーーン!と音がして白煙がモクモク。
慌てて電源を切りました。
恐る恐る開腹してみると、Lchのパワーアンプ基板のトランジスタTr35が破裂していました。
白煙が上がったのはこのTr35の破裂によるものだった。
基板から取り外してみると、2SA968BLのリード線が溶断していました。幸い、まだ若松通商にて販売されていたので取り寄せて交換。2SC2238BLも念の為予防交換。
師匠に習い、プリアンプ部まで故障していないか切り分けを行い、どうやらこのランダムノイズの原因はコントロール基板(ETC-259D-1基板)にある三菱の2SA726(G)(4個の内のどれか)でした。部品箱に2SA1015のローノイズ品のストックがあったので交換したところ、ノイズは消えました。トーン回路のトランジスタは別記事に書いたようにノイズが酷くなる名産品とのことで交換するつもりでPairをストックしていたので、今後交換しておこうと思う。
ケミコンもシュリンクが縮みあがっているものが多数あるので今後全数交換する。
ひとまずは、プリアンプとして動作する事が確認出来たので一安心(;´∀`)
問題はパワーアンプをどうするか・・・です。NECのトランジスタはほぼ入手不可能でしょうね。
そんな中、部品取り用のPMA-850を有志が持ってきてくれました。内部は御覧の通りホコリだらけ、なんだか屋外にでも放置されていたのでは、、、と思わせる雰囲気です。
幸いにも2SA1007Aと2SC2337Aは生きていました。hfe測定しさほどズレた値では無かったため、早速850iiのLchに装着し、アイドリングとDCの調整を行うもスムーズに調整が出来ました。アイドルのClassA側の調整用半固定抵抗が接触不良を起こしていてA側の調整がうまくいきませんでしたが、手持ちの半固定抵抗200オームが合致したため交換。
これにてClassA側も無事に調整が出来、ClassA、Bともに問題なく音が出るようになりました。
トランジスタは雲母板とシリコン塗布にて取り付けてありましたが、今は便利なシリコンシートがあるということで、全てシリコンシートに交換しておきました。
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<参考>
ClassA 280mV +-5mV
ClassB 9mV +-0.5mV
最初に270mV、7mVで調整し、三分後に再度調整し280mV、9mVに調整する。
*2SA905G 2SC1915Gの互換は2SA1145Y 2SC2705Y
PMA-850や850IIですが、サービスマニュアルに記載されている部品と違う物が使われている箇所が見受けられます。
PMA-850のパーツリストだとパワトラは東芝の物が記載されていますが、実装はNECのものでした。
ドナーを探す場合にも注意が必要です。