DENONのDP-3700Fが「通電はするが、回転せず」という症状で安く売られていました。
DENONの回転不良は有名で、色々な記事で確認することが出来ます。今回も恐らくお決まりのトランジスタ不良だろうと踏んで購入してみました。
キャビネットにネジ3本で固定されており、キャビネットからDP-3000を取外します。
箱にスピンドルを突っ込むようにしてさかさまにし、底面のカバーをネジ2本緩め取り外します。
ケーブル類を束ねているインシュロックタイを取り除き、基板を固定しているネジ4本を緩めると基板が起こせます。
サッと確認したところ、日立のC458の旧型パッケージ品は足が真っ黒になっておりました。
他にも足の黒い旧型パッケージ品があったが、手持ちでは無いので交換は見送る事にし、とりあえずは手持ちのC458を6個交換してみることに。
この時代の基板はパターンも太く部品の間隔も広いので半田がしやすいですね。
C458を6個交換後、通電してみたところ、バッチリ動作するようになりました。ストロボを見ながらオレンジの速度調整つまみを操作、33、45ともに回転は安定しました。
今回はこれにて完了。
さてどんな音がするのかな?
<追 記>
音出しをしたところ、アームの効果もあってか非常に滑らかな音が出ました。
しかし、瞬間的に回転が速くなる症状が時々出るのです。
仕方なく、2SA562も交換することになりそうです。
<追 記>
瞬間的に回転数が狂う症状から、完全に回転数が合わなくなり、高速で回転するようになってしまいました。
2SA562も5個、交換してみたところ、やっと回転が落ち着きました。
以前は極僅かに、ストロボが流れたりしていたのですが、その極僅かな流れすら無くなりました。
結局、2SC373(一個のみ実装されている)以外の小型トランジスタは全て交換になりました。ケミコンも手持ちの物で全て交換しています。
この時代のものは、トランジスタとケミコンの全数交換は必須と思っていた方がよさそうですね。