DENONのCDレシーバー UD-M30、たまに音飛びが発生していたのですが、メディアの相性だろうと気にせず使っていたのですが、市販CDメディアでも音飛びが出るようになり、ピックアップを交換することに。
ピックアップは使用時間が長くなるとレーザーの出力が弱くなってくるため、レーザーの調整を行えば簡易的に使用可能になりますが、いずれは交換しなくてはいけないため自粛中の今なら時間も余裕あるしやってみようと思い立った。
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必要なもの
- 交換用ピックアップ SF-P101N
- プラスドライバー
- プラスドライバー小(しっかりと力の入るもの)
- 半田小手
- 半田吸い取り線
- グリス(樹脂を侵さないものが良い)
必要なものがそろったら、まずトレイを全開の状態にしてから電源を遮断します。
天板を開け、CDメカの上にある基板を外します。基板の奥側にあるフラットケーブルは正面パネルにつながっています。基板から外さずに装着したままで作業したほうが復旧しやすいです。
正面パネルをフリーにして浮かせた状態にします。
CDメカを固定している4つのネジを外します。CDトレイ部分に2か所穴が開いているのでその穴からネジが緩められます。メカのアースがシャーシにネジで固定してあるので忘れずに取り外します。
CDトレイを抜き取ります。二か所のツメで引っかかっているので注意して取り外します。
メカがフリーになればメカを分解します。
メカ底面にある基板を外し、フラットケーブルも基板側で外します。
ピックアップがのっかっている樹脂枠を取り外します。ヒンジ部分を破損しないように気を付けて外します。
ピックアップレールを固定しているネジを外します。小さいネジで且つ強固に固定されているため力の入るドライバーが必要になります。これが外せないならばピックアップ交換ではなくASSY交換のほうが格段に楽になります。
レールの金棒を抜き取り、ピックアップを奥側に移動させて抜き取り外します。知恵の輪のようなややこしい感じです、慌てずにゆっくり作業します。
新しいピックアップのショートランドの半田除去を行います。半田吸い取り線でサッと取れます。場所はピックアップの白いコネクタの左下あたりにある、半田がこんもり盛ってある部分です。吸い取れば四角いパターンが出てきます。
レンズカバーは装着したまま、取り外した手順の逆の手順で戻していきます。レール部分にはグリスを塗布しておきます。
元通り組み立ててCDをセットし最内から最外までスムーズに移動するか、音飛びせずに再生できるか確認して異常がなければ完了です。
フラットケーブルの扱いには充分に注意してください、差し込む際に端子部分が剥離する場合があります。万一剥離した場合はツメで元通りに戻すか、フラットケーブル自体を1.5mmほどカッターナイフでカットすれば再利用できます。