家電マニアの備忘録hatenablog

自称家電マニアである私の備忘録です。

DENON DP-33F フルオート動作しない。

DENONのクオーツロックターンテーブルDP-33F

DP-50Fが時々不調になる事があり、修理に取り掛かる前にDP-33Fで修理の練習をしようとジャンク品をポチってみました。

 

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トーンアームの制御回路図

 症状は、スタート釦を押してもアームが盤方向へ移動せず、アームレストに戻ろうとする動作をしています。手で盤側にアームを動かすも、手を離すとアームレストに戻ってしまいます。

 

 このモデルは初めてなので正常動作を知らないのですが、恐らくDP-50Fとほぼ同じだろうと踏んでひとまずケミコン全数交換とトランジスタ全数交換を実施。これによりリフター等の動作が機敏になり、効果は感じられたが相変わらずアームは動作せず。

 

 DP-50Fの動作を参考にしてみたところ、電源スイッチを入りにすると点灯するべきLEDが全て点灯していないことが判明。アームの位置検出用のLED1,2,3です。

 Tr13.14を半田ごてで熱を加えてやると、熱暴走のため?かLEDが点灯する事が判明した。

 

 師匠に回路図を見ていただき、Tr13.14の不良、R65.66の不良等が考えられると助言をいただきました。

 不良と疑われる部品を半田で取り外し測定するも異常なし。

 

 結果、Tr13からC16へつながるパターンに何らかの異常があり、正常な電圧がかかっていないことが判明したので、Tr13のエミッタから電解コンデンサ間をジャンパー線で接続することで、全てのLEDが点灯するようになった。

 

 ここからややこしいのがアームの調整です。

 

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トーンアーム関連の調整方法

テストポイントを使って各VRの調整を行っていきます。テストポイントの4番端子がアースになっています。

 

<追 記>

このDP-33Fは結局部品取り機として活用していますが、アームが動作しない原因として、偏光板の劣化があると判明いたしました。

安価な偏光板を買って試してみたらよかったなと後悔・・・。2021.10.14