家電マニアの備忘録hatenablog

自称家電マニアである私の備忘録です。

三菱 MSZ-SFX40GS 室外機インバータ基板交換。

三菱電機のエアコン 霧ヶ峰 MSZ-SFX40GS 単相200V R-22

SFX機は当時、グレードは上に位置する物だったようです。

中古で手に入れて使っておりますが、実に温度制御が良く、28.5度 設定にした場合でも0.5度以内の差で温度を保ってくれます。
この辺りが、リニア電子膨張弁採用機種の強みなのでしょうか。

さて、現在は特に不具合はありませんが、もうかれこれ17・18年前の機種になります。
夏を目前に、予防として室外機のインバータ基板を交換しておこうと思い、取り寄せいたしました。余談ですが、基盤ではなく基板です。boardなので、板なのです。

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 新基板。一枚6,000円と消費税。
基板1枚とシリコングリスのチューブが添付されています。
 

基板交換時には、接続間違いが起こらないように、作業前に写真を撮っておく、線色をメモしておくことが大事です。
電磁弁やサーミスタ等は誤接続しないようコネクタ形状が物理的に異なるので接続できないが、コンプレッサーや電解コンデンサの接続はファストン端子なので下記画像の通り誤接続しやすいので注意が必要です!!
ちなみに、電解コンデンサーは充電されているとかなり危険なので、作業前に電源コードを抜いて10分ほど放置してから作業すると良いです。
天板の裏にある注意書きには、コンセントを抜いてから1分以上放置し、コンデンサはDC10V以下になっていることを確認するようにと書いてある。
 
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 接続を間違えやすい、パワトラとダイオード
基板は、画像にある(警告 感電注意!)のシールの左右にあるビス2本と、基板右端に2か所プラスチックのツメで固定されている。
ビス2本外し、ツメを外せば簡単に外せます。ただし、プラスチック部品は経年変化により劣化が激しく、簡単に折れたり割れたりします。仕方のないことですが・・


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 旧基板
三菱の基板は、パワートランジスタ(パワトラ Gトラ)が基板上に取り付けてあり、且つ6,000円ならば随分と安い!!(パワトラは基板の左下の放熱板の所にある) 
他メーカーだと、パワトラとインバーター基板は別々になっており、両方を交換するとなると15000円~18000円必要となるので、三菱の基板は本当に安くて良い。

昔、三洋やナショナル、東芝のエアコンの修理をしたが、それぞれ、パワトラとインバータ基板は別であった。(最近は一体型の基板になっているのかな?)

 インバータ不良の故障の場合は、インバーター基板とパワトラをセットで交換する というのがお決まりであり、部品代をケチってパワトラだけとか、基板だけを交換しても、いずれまた同じ故障を再発するのである。


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 ↑裏側。
ヒートシンクがあり、ヒートシンクは室外機のファンの回転により一気に冷やされるようになっている。
このヒートシンクの大きさも、他社と違って大きいなと感じます。


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 新基板にヒートシンク取付
左端に2か所プラスネジで下のヒートシンクに固定されています。
ヒートシンクには添付されているシリコンを塗布します。不要なポイントカード等を使うと均等に延ばせます。
新基板は部品面に何かモールド加工がしてあるのが見受けられますね。
最初からこうしておけばいいのに・・・笑

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 室外機の天板
天板の裏側に回路図や故障診断が記載されています。
複合して故障している場合は、エラーコードを素直に信じたら失敗するので注意。
四方弁は冷房時通電 と書いてある。ということは暖房時は通電しない側を使っているんですね。東芝のRAS-402LT(1991年頃製)だと、暖房時に四方弁に通電させるようで、運転停止時にブシューーーン!!と爆音を立てるのだ。もし睡眠中にタイマーで停止させたとしたらうるさくて起きるでしょうね。。
メーカーによって制御が違うものなんですね。

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 試運転中
LED(緑と赤色)が両方とも点灯しており、異常なし。
異常時には赤LEDが周期をもって点滅します。ただし、エラー点滅でもエラー発生限界から抜けると通常点灯に戻ります。点滅だからエラー(異常)というわけではないらしい。

さてこれにて基板交換終了。

三菱の室外機はほんと基板交換が楽だ。

余談ですが、各コネクタにサンハヤトのリレークリーナーを塗布しておくと接触不良による誤動作が防げます。
特に、LEVにつながるコネクタには塗布しておいたほうが良いですよ。