趣味で家電修理とか壊れた物を分解して修理するのが好きな訳で、
過去には電気店に勤務し、エアコンの取付やアンテナ工事、冷蔵庫や洗濯機、テレビその他搬入なんかをし、時には家電販売するために修理もしてきたものです。
某メーカーの修理マンも経験し、おかげで我が家で壊れた家電はほぼ修理しています。
さてさて、最近視力が落ちてきて且つ老眼も近くなり、細かい半田作業がしにくくなってきたため、デスクスタンドを購入しようと思い立ちました。
最近ではLEDのスタンドが主流になっているようで、、、個人的にLEDはまだまだ途上の製品だと思っています。
蛍光灯のソフトな光源が好きなので、さっそくヤフオクで蛍光灯のスタンド探し。
机の上を広く使いたいため、アーム型のものを探し、、、
且つ、FPL管の物ということで、今回の商品をゲットしました。
1990年代後半の松下電工ブランドの物です。
当時は、日本国内で生産していたんですね~今はインドネシアとかだそうです。
松下電工ブランドが好きなので即入札。
その後出品者さんが終了してくださったのでそのまま落札に。(ありがとうございます)
親切な出品者さんで、お電話いただきスタンドの状況をお聞きし、不点でも何ら問題ありませんとお伝えし、直ぐに発送してくださいました。
到着後、早速テスト。
スイッチを入れるも点灯せず。
バラバラにしていきます。
基板を探すのです。基板を。
どこに基板があるのかと思いきや、アーム下部に細長い基板で入っておりました。
さすが国内メーカー。芸が細かい!!!
↑狭いところに細長い基板が仕込まれていました
びっしりと部品が乗っかってます。
左がAC100Vライン、右が蛍光管へ行くラインです。
まずは、お決まりの電解コンデンサーの交換から。
部品調達しに行き、近い値の電解コンデンサーと交換してみました。
が、点灯しません。
そうは簡単になおりませんでした。
ということで取り外して調べるも異常なし。
抵抗器やコイルなんかは、ほぼほぼ壊れない部品だし・・・。
テスタで通電状態で計っていくと、(危険なのでマネしないでね)途中でDC140Vが途切れている事が判明。
HIC(黒いモールドされている部品)がダメになっていると判断しました。
このHICは松下電子部品のオリジナル部品であるため代替品がありません。
そこで、出品者さんからの情報で、後継機種の基板が合う可能性があるかも
ということで、後継機種の基板の取り寄せにかかる。
↑上が古い基板、下が新しい基板。
=======注 意=======
これは、この電気スタンドの 後継機種 の修理用の基板であり、今回の製品の純正の修理用部品ではありません。メーカーも、この基板が該当部品だという回答はいたしません。
あくまで、スタンドのアーム形状が同じであるため、ひょっとしたら合うかも??という情報のもと、取り寄せしたものです。
コネクタの位置が若干異なるのもそのせいです。
=================
部品の点数がぐっと減っていますが、これは基板の半田面(裏面)にチップのICが取り付けられているため。
旧基板のHICがさらに進化したお蔭でしょうな。
もちろん回路は同等である。
写真で見てわかるように、基板左右のコネクタは無くホールのみです。
ということで、古い基板から、コネクタを移植します。
コネクタは両方とも同じ物です。
そして、ドキドキの通電確認!!!
スイッチ ON!!!
、、、、、。
点灯しません。
焦りつつ何度かON OFFを繰り返していると、ほのかに、蛍光管の端部が光っている事が判明。
なんでだろ・・・
基板を見ながら考える。
基板上にボリウムがあるじゃないですか。
ここが定抵抗じゃなく半固定抵抗であるということは、ここで調整をするのか!?
と、勝手な判断をして、ボリウムを少し回してから再度ON
すると、さっきよりも管の光り方が明るくなった。
なんどか、調整とON OFFを繰り返していき、ボリウムを右にいっぱいに回しきったところで、
点灯しました!!!
キック電圧の調節なのか?(インバーター式なのでキック電圧とは言わないだろうけど)
とりあえず、手持ちの蛍光管(FPL-27EX-N)メーカーの異なる3種類を交互に装着し、どの管でも点灯するようにボリウムの最終微調整を行い、蓋をしめて完成です。
今回の部品 インバーターブロック 送料込み約3,000円で修理完了しました。
18年ほど前の製品ではありますが、基板以外はただの電線なので問題ありません。
基板が新品になれば、ほぼほぼ新品みたいなもの!
今回は基板内修理がどうしてもできませんでしたが、こうして点灯する状態に出来て満足しています。
価格:951円 |
今後は半田作業などで手元照明として活躍してくれることと思います。