家電マニアの備忘録hatenablog

自称家電マニアである私の備忘録です。

YAMAHA HC2700 パワーアンプ 修理してみた。

YAMAHAPAアンプ HC2700を入手しました。

お品書きは電源が時々落ちるとのこと。

ははーん、、、きっとあれだなと見当を付けて購入してみた。

 

薄型だがとても重くしっかりした造りのパワーアンプです。

ダンピングファクターは400、出力は270W。

 早速開腹してみる。左右のパラで接続されたトランジスタの数が、出力の凄さを物語っている気がする。放熱はシリコンシートが使われていた。これだけの数のトランジスタを雲母板とシリコンで処置するのは本当に骨が折れる作業だから、ここはシリコンシートがありがたい。とはいえ、パワー部は今回は分解しない。トランジスタの足の半田の具合も全く問題無い状態。

基板上に茶色く焦げた箇所があるので追って半田することにしよう。

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天板を外し端子基板を手前に起こした状態

天板を外し、背面の端子類を固定しているネジも外していきます。ここら辺はちょっとメンテナンス性が悪いなと思う。コンパクトになった分、分解が大変。

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背面をフリーにしておく

背面がフリーになれば端子基板を手前に起こすと、その下に電源基板がある。

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電源基板

電源コードやトランス送りの線が半田で取り付けてあるので、完全にフリーにするには手間がかかるので、この状態で作業することに。

 電源基板内に多数の半田割れが発生しており、これが原因で動作が不安定になっていると思われる。

無心にひたすら半田を盛りなおす。

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古い機器は共晶半田が使われています。

 

 

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フラックス除去に

 

 

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このくらいがちょうどいいです

 

 

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古い部品を取り外すのに便利

 

 

鉛フリーなのかはわかりませんが、全体的に半田が薄いんですよね。痩せたのか、もとも薄いのかはわかりませんが、出力270Wのアンプでこの基板状態では発熱によりダメージを受けるのはうなづける。

 

電源基板の半田付けを終えると、次は入力端子の基板も半田を盛りなおす。基板上に茶色く変色している箇所が多々あり、その箇所の半田はほぼ割れていた。特にトランジスタの半田が割れている。

 

黙々と半田を盛り直し、仮組みして電源を入れてみる。

 

のろしは上がらず、プロテクションも3秒ほどで解除された。メーター球が切れているようで一つも点灯していない。

 

手持ちの12Vの麦球を使って、半田付けし伸縮チューブで養生してつないでみた。

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手持ちの麦球で細工してみた

12Vで正解だったようで無事点灯。PC2002Mのメーター球交換用に取って置いた物が役に立った。もともとの電球より径が小さいのでゴムブッシングの中でブラブラしてしまいますが、特に移動させて使う訳ではないので特に強固に固定もせずに差し込んでおいた。

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やっぱりメーターが点灯しないと味が出ないよね。(笑) 

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メーター点灯!

メーター球の交換も済み、元通りに組み立てて音出しをしてみる。

流石PAアンプ、低音の締まりが良く隣の部屋でもずんずん響いてくるのが分かる。よく出せても1W程度しか音が出せないので、オーバースペックではあるが、安定感がある良い音だと思う。

A-2000のプリから繋いでいるので、リッチネスを効かせるともう地響きかと思うくらいの低音が出るんです(笑)

 今回は半田修正のみで直すことができ、ラッキーでした。メインはPC2002Mで、サブ機として活躍してもらうことにしよう。