コロナ禍により在宅ワークの時間が増え、在宅中にFMを聴く事が多くなりました。
ミニコンポのFMでも比較的ノイズが少なく聴く事が出来るのですが、せっかくYAMAHAのA-2000やフロア型スピーカーもあるし、当時のしっかりしたチューナーでFMを聴いてみたくなった。
とはいえ、当時の物は補完放送の帯域までカバーはしていないので、そこんとこは目をつぶることにして、FM好きな人たちからの評価の高いKENWOODのKT-2020のジャンク品をポチる事にした。
お品書きは、「電源入らず・動作未確認」という物でした。
早速届いた物の確認。
大きなダメージも無く、比較的程度の良い物でした。
開腹する前に通電確認をすると、電源が入っていました。プログラムのところのLEDも点灯しています。
これは、ひょっとしてアレじゃないかなと思いながら開腹してみる。
はい、アレの通りこうなっていました。隣のヒートシンクはかなり発熱するので、熱によって電解コンデンサーの劣化が早まったのではないかと思います。
部品箱をあさると、新品や中古の電解コンデンサーがあったので早速交換してみます。
右から、
1000uF 25V
2200uF 25V
330uF 35V
です。330uFは手持ちが無かったので、680uF 50Vに交換してみました。680uFというのもまた珍しい容量だと思いますが笑
交換後、ごらんの通り表示も明るくムラ無く点灯しました。アンテナ線を繋ぐとバッチリ受信しています。
周波数ズレ等も無く(あるのかもしれないけど、感じられない程度?)、音も大変に良いと思います。
取り外した電解コンデンサー。頭から電解液が噴き出し、乾燥していますね。
リード線が腐食してポロっと取れました。というか取れていました。取り外し、基板をIPAで拭き綺麗にしてから新しい電解コンデンサーを取り付けました。
大阪なので、さすがに802はバッチリ受信してくれます。NHKのクラシックを聴くと楽器の音が大変リアルに聴こえますね。
ジャンク品にしては少々値が張りましたが、良い個体をゲットできたと思います。今後は電源基板の全ての電解コンデンサーを交換しておこうと思います。
以前、YAMAHAのC-70の電解コンデンサーの交換を行いましたが、C-70も非常に熱が籠る筐体で、使われていたELNAの電解コンデンサーの多くが噴いてしまっていました。
また同様にリード線が腐食していたり、電解コンデンサーがボロボロになっていたり。
やはり発熱が多い機器は放熱を工夫してやらないといけませんね。
<追 記>
後ほど、発注していた電解コンデンサーが一式届いたので、電源基板の電源コンデンサーを全てニッケミKMGに交換しました。
パーツリストに記載の通り、確認しながら一掃したことにより、低音の伸びや、動作の機敏さが戻ってきたように感じます。
これであと10年は使えるかな??