パイオニアのターンテーブルXL-1551の中古品を入手しました。
ジュークボックスで再生するEPを試聴する為にプレイヤーが一台あればいいなと思い、何かカッコいいのが無いかなって探していて見つけました。
ネットで調べてみると、XL-1551は1976年頃のモデルのようです。カートリッジはPC-330/Ⅱが標準でついているそうです。
XL-1550との違いはストップ機構がついているらしい。
画像右上にあるバランスウェイトなのですが、0や1といった針圧の表示が見当たりません。
もうこの時点で使い方を知らない自分はパニック状態(;´∀`)
結論から言うと、このバランスウエイトは挿入方向が逆で、画像の状態だと後ろ側に刻印がありました。
一旦抜いて、刻印面を内側にセットして解決しました。
モーターの右横のほうに、何か丸い物がある・・・
スイッチをオフ側に倒すと、連動してこの丸い物が突起して、ターンテーブルに接触して回転が止まるようです。
ただ、表面についていたゴムか何かが劣化してしまっており、ザザザザっと擦れる音がして不快でした。とりあえず、表面に布ガムテープを小さく切ったものを4枚重ねて貼ってみたところ、うまくブレーキの役割をしてくれるようになりました。
てっきり底面から開けて調整しないといけないものなのかと思っていたけど、こんな単純なものだったとは笑
このストップ機構、使ってみると案外便利。盤面をひっくり返す時とかほんと待たなくても直ぐに止まってくれます。
カートリッジは取説通り、PC-330MARK2(PC-330/Ⅱ)が装着されていました。
装着されていた針は何故かナガオカの71-330(これはPC-330用では?)
早速動作させてみました。
スイッチをON側に倒すとターンテーブルが回転し始めます。カタログでは、起動後2/3回転で定速になるとか。
LP盤をセットし、回転数を33に合わせてスイッチをON側に。
アームを手で動かせて演奏開始位置に持っていき、スイッチをDOWN側に倒すとアームがそーっと下がり演奏を開始してくれます。
演奏が終わると、勝手に元の位置にアームが戻るものだと思っていたのですが、このタイプは延々と回転し続けるんですね。知らなかったのでちょっとショックでした。
回転数の調整ですが、クオーツロック回路をONにすれば、内部の発振回路により生成され調整せずとも回転数が合うようになっていました。
クオーツロック回路をOFFにすると、手動で±6%(半音程度)の調整が出来ます。これも本体内蔵の発振回路をもとに調整するようになっているようです。
ターンテーブル初心者の私には手間がかからず本当に楽に使えました。なぜこのような調整があるのかなと思ったら、楽器等とピッチを合わせるためだとか。
アンプは、DENONのコンポーネントのプリメインアンプPMA-11のPHONO入力へ接続してアースもつないでいます。このアンプもかなり古い物です。
低音も高温もしっかりと再生され、CD慣れしている私からするとレコードのアナログサウンドの厚み感がとても心地よく響きました。
針の交換方法の頁
なぜ、このカートリッジにこの針(71-330)が装着されているのかが謎ですね。説明書にも記載がありますが、PC-330/Ⅱには、PN-330/Ⅱの針を使用するはずなのですが。
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この点について詳しい方がおられましたらコメントお待ちしております。
付属品の中に半透明の針カバーが入っていました。
これをカートリッジや針にあうように装着してみたのですが、針の部分の形が合わずにはめられないことが分かりました。
どうやら、本来PN-330/Ⅱの交換針を用いる所を、強引にPN-300用の針を押し込んだんだと思われる。
それでも、音声は正常?に再生されます。
後日もう一つ同じカートリッジを買って、正規の針を装着してどんなものか試してみた。
元々ついていた71-330の針を挿入してみたところ、すんなり挿入、音だし確認も出来ました。
カートリッジの穴は違うけど、こうして使えるんですね。
でも本来の針での音も聴いてみたいので正式な互換針も購入してみようと思います。
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PC-330/Ⅱ カートリッジ詳細(1976年 ¥10,000-)
形式 MM型(PC-330/II)
構造 シールドケース:スーパーパーマロイ
フレーム:アルミ合金ダイキャスト
針先 0.5milダイヤモンド
振動系実効質量 0.45mg
使用針圧範囲 1.0g~1.8g(1.5g適正)
周波数特性 10Hz~28,000Hz ±3dB
チャンネルセパレーション 25dB以上(1kHz)20dB以上(100Hz~10kHz)
出力電圧 3mV(1kHz、50mm/sec、RMS)
出力バランス 1dB以内(1kHz)
ダイナミックコンプライアンス 12x10cm-6/dyne(100Hz、水平垂直)
スタティックコンプライアンス 18x10cm-6/dyne(光学式)
出力インピーダンス 2kΩ(1kHz)
負荷抵抗 30kΩ~250kΩ(適正47kΩ+170pF)
自重 6.4g寸法 幅14.8x高さ17x奥行290mm
取付寸法 JIS及びEIA規格
交換針 PN-330/II
新品のカートリッジの音と聴き比べをしたくなって来たので、色々と調べ情報を集めていくうちに、オーディオテクニカのVM530ENが良さそうだなと。
VM530EN/H
軽量な無垢楕円針を採用し広帯域再生を実現するヘッドシェル付きモデル。
軽量な無垢楕円針を搭載した楕円針の上位モデル。
アルミニウムパイプカンチレバー採用。
発電効率を高めるパラトロイダルコイル。
クロストークを改善するセンターシールドプレート。
高剛性樹脂ハウジング。
ユニバーサルアームへの取り付けが便利なヘッドシェル(AT-HS10)付きモデル。
商品仕様
型式:VM型
再生周波数範囲:20~25,000Hz
出力電圧:4.5mV(1kHz、5cm/sec.)
チャンネルセパレーション:27dB(1kHz)
出力バランス:1.5dB(1kHz)
針圧:1.8~2.2g(2.0g標準)
コイルインピーダンス:2.7kΩ(1kHz)
直流抵抗:800Ω
負荷抵抗:47kΩ
負荷容量:100?200pF
コイルインダクタンス:460mH(1kHz)
スタチックコンプライアンス:35×10-6cm/dyne
ダイナミックコンプライアンス:8×10-6cm/dyne(100Hz)
スタイラス:無垢楕円針(0.3×0.7mil)
カンチレバー:アルミニウムパイプ
垂直トラッキング角:23°
外形寸法:H21.3×W21.0×D60.4mm
質量:16.8g(シェル込)
さっそくポチってみた!
初めてまっさらのカートリッジを買いました。
がっちり固定されていますね。
持ってみたら思いのほか軽いような印象。
シェルに取り付けてあるので、特になにもしなくていいのが楽ですね。
audio-technica - VM530EN/H(ヘッドシェル付・VM(MM)型ステレオカートリッジ)【店頭受取対応商品】【在庫有り即納】 価格:23,104円 |
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早速0調整を行い聴いてみましたが、、、
音が良い!の一言ですね。
これを聴いたあとのPC-330/Ⅱの印象は左右が離れすぎているような印象になりました。VM530ENは左右はもちろんですが、センターも感じられる。そして高音が澄んでいてハイハットなんかも澄んで聴こえますね!
ホイットニーヒューストンのLPを聴きましたが、息遣いまで聴こえてきて感動しました。
オーディオテクニカが人気なのもうなづけますね。